「恋愛したい」84%と「交際経験ゼロ」34%のギャップ
調査結果で特に目を引くのは、「今、恋愛をしたいと思うか」という問いに対し、「良い人がいればしたい」が49%、「とてもしたい」が35%と、合わせて84%ものZ世代が恋愛に前向きな姿勢を示している点です。

しかしその一方で、「これまでに交際したと認識している人数」では「0人」と回答した人が34%で最多となりました。

恋愛に前向きな気持ちはあっても、一歩踏み出すには勇気がいるものですよね。私自身も若い頃はそうでした。このギャップに、現代の若者たちが抱える繊細な心情が隠されているように感じます。恋愛そのものを拒否しているのではなく、「自分が納得できる相手やタイミングを待つ」という選択的な姿勢がうかがえますね。
理想の出会いは「自然なコミュニティ」、マッチングアプリはわずか2%
恋愛相手との出会いのきっかけとして最も良いと感じるものについては、「学校や職場、サークルなど、日常的なコミュニティ」が61%で圧倒的な1位となりました。

デジタルネイティブと呼ばれるZ世代が、効率よりも「自然な出会い」を重視するというのは、少し意外に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。スマートフォンやSNSが生活の中心にある彼らですが、恋愛まで完全にデジタル化・効率化したいわけではないようです。人間関係の温かさや、時間をかけて育まれる感情を大切にしたいという気持ちは、私たち世代にも通じるものがありますね。
恋人に求めるのは「ドキドキ」より「安心感」
恋人との関係で重視するものについては、80%が「一緒にいて落ち着く『安心感・精神的な時間』」を選択し、「ドキドキするような刺激的な感情」は20%にとどまりました。

恋愛といえば、胸の高鳴りや情熱的な感情をイメージしがちですが、Z世代は「安心感」に重きを置いているのですね。日々の生活の中で、無理をせず、隣にいて落ち着ける相手というのは、きっとかけがえのない存在となることでしょう。共感される方も多いのではないでしょうか。
「蛙化現象」は4割が経験、原因は「自分の心の中」?
相手の些細な言動で気持ちが冷める「蛙化現象」については、「よくある」が11%、「時々ある」が29%と、合計40%が経験していると回答しました。

SNS上ではZ世代特有の恋愛トレンドとして語られることの多い「蛙化」ですが、実際に多くのZ世代が経験しているのですね。恋愛における理想と現実のギャップに、誰もが一度は悩んだ経験があるのではないでしょうか。また、気持ちが冷める根本的な原因として「自分の心の中」を挙げた人が28%で、「相手の行動そのもの」の13%を大きく上回った点も興味深いです。自分自身の心と向き合うことの重要性を、改めて考えさせられます。
恋愛と「推し活」は「全くの別物」が68%
恋愛と「推し活」の関係については、68%が「恋愛は『現実』、推し活は『理想』であり、全くの別物」と回答しました。

「推し活が恋愛の代わりになっている」という見方も耳にしますが、Z世代自身は恋愛と推し活を単純な競合関係として捉えていないのですね。現実の相手と感情を共有する「恋愛」と、理想や憧れに感情を投影する「推し活」。それぞれが彼らの生活の中で独自の価値を持っている。これはとても興味深い視点だと思います。
Z世代の75%が結婚に前向き
将来の結婚について、「良い人がいればしたい」が45%、「絶対にしたい」が30%と、合計75%ものZ世代が結婚に前向きな姿勢を示しています。

少子化や晩婚化が進む現代において、Z世代の多くが結婚に前向きであるという結果は、私たちに希望を与えてくれるように感じます。結婚を「良い人がいればしたい」と捉える姿勢は、決して義務ではなく、自らの意思で選択する「幸せの形」を求めている表れではないでしょうか。また、結婚前の同棲についても74%が肯定的であることから、納得した上で次のステップへ進みたいという慎重な姿勢がうかがえます。
恋愛消費は「モノ」より「体験」
恋愛においてお金や時間をかけたいものとしては、「旅行、ライブ、テーマパークなどの『体験』」が53%でトップとなり、「記念日や誕生日などのプレゼント」が48%で続きました。
恋愛において「モノ」より「体験」にお金や時間をかけたいというZ世代の価値観は、現代の消費トレンドとも合致していますね。大切な人との思い出を共有する時間こそが、何よりも価値のあるものだと感じているのかもしれません。
まとめ
今回の調査結果からは、「若者の恋愛離れ」という一言では片付けられない、Z世代の多様で複雑な恋愛観が見えてきました。恋愛には前向きでありながらも、慎重に相手を選び、効率性よりも自然な関係性や安心感を重視する。そして、結婚についても前向きに捉えつつ、納得感を求める姿勢が強いようです。
このようなZ世代のリアルな恋愛インサイトは、商品開発や広告、SNS、デート・レジャー、旅行、外食、ギフト、ブライダルなど、さまざまな分野での企画やコミュニケーション施策を考える上で、非常に重要な視点となるでしょう。
今回の調査レポートの完全版(全43ページ)は、無料でダウンロードできるとのことです。ご興味をお持ちの方は、ぜひ詳細をご確認ください。
皆さま、最後までお読みいただきありがとうございました。賢作でした。


